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『クレイニアム』配信中
ナラン先生の『クレイニアム』を支援者先行公開中!!


クレイニアム|特別編第二章後編【支援者先行公開】
人類学研究所の所長室の扉が開いた瞬間、廊下にどっとざわめきが広がった。
「やっとだ!」ファーンの声が響き渡る。すると同期や先輩後輩、十人以上が一斉に拍手し、祝福の声を上げた。
「おめでとうございます!」今度はオンが言った。「ほらね、やっぱりそうだと思いました」
「やっぱりって、何が? オン」……


クレイニアム|特別編第二章前編【支援者先行公開】
「あら、ピン、ブア。どうぞ」ニサラー准教授博士の声が、午後の研究室に入ってきた二人を招き入れた。ピンは相棒に先に入るよう促し、後ろでドアを閉める。
「先生、少しお時間いただけますか?」ブアが丁寧に切り出し、隣のピンを一瞥する。
「ええ、午後は空いているわ。どうぞ座って」師の言葉に、二人は机の向かいの椅子へ腰を下ろした。茶色の木製デスクを挟み、ニサラーは穏やかな微笑を浮かべる。「最近、あなたたち二人揃ってよく来るわね」
「その……」ピンが口ごもる。……


クレイニアム|特別編第一章後編【支援者先行公開】
ふたりの始まりは奇妙だった。最初に身体を重ねたときでさえ、思い返すと不思議で仕方がない。空模様のせいか、はたまた呪われたミイラの仕業か……気がつけば裸のままベッドに転がっていたのだから。それでもピンは一度も後悔したことはない。そしてブアも同じ気持ちでいてくれると願っている。
彼女はブアの後を追い、途中であちこち立ち止まりながら、多種多様な動物たちを眺めた。ブアは哺乳類の前に長く立ち止まることが多い。人類の進化と照らし合わせるために動物の生態を研究してきた、身体人類学者の癖かもしれない。人生の大半をそんなことばかりに費やしているはずなのに、ブアは決して飽きた様子を見せなかった。……


クレイニアム|特別編第一章前編【支援者先行公開】
「本当にここに来たかったの?」ピンの声には驚きが滲んでいた。案内役にハンドルを切らされて辿り着いたのが、予想外の場所だったからだ。
動物園。
ふたりにとってはこれが初めての『デート』だった。長い話し合いの末に、ようやくブアが外に出てくることを承諾してくれた。もちろん、これまでも友人以上の関係は続いていた。だがそれはベッドを共にする相手、同僚、あるいは利害を共有する同級生という枠を出なかった。
ただ、昨夜を境に——すべてが変わった。……


クレイニアム|エピローグ【支援者先行公開】
ブサヤー博士は、自分のコンドミニアムの十五階、ベランダの端に立っていた。
両腕を手すりに預け、四角いフレームの眼鏡越しに遠くを見つめる。まだ夜は浅い。首都の喧騒は衰えることなく、むしろこれから始まる人々もいるくらいだ。
部屋のドアが開く音がしたが、彼女は振り向かなかった。誰が来たか、わかっていたからだ。風呂を終えたばかりのピンが歩み寄り、同じように欄干に体を預けて並ぶ。
今夜こそ、二人の関係に決着をつけると約束した時間だった。
「眠くなったの、バイブア?」……


クレイニアム|第三十八章【支援者先行公開】
白いマーカーの上に記されたCの文字が、前頭骨と鼻骨の境目に打ち込まれていく。パヌワットの倉庫から運び込まれたミイラの遺体は、前日の朝にはここに届いていた。今、ブアの作業が始まろうとしていた。
頭蓋に基準点を置き、写真を撮って二次元の顔貌復元を行うこと。彼女にできるのは、警察がこの身元不明の男を突き止めてくれるよう祈ることだけ。
白いマーカーがひとつ、またひとつと刺さるたびに、彼女は小さく息を吐き、どうか次の遺体が出てきませんようにと願う。……


クレイニアム|第三十七章【支援者先行公開】
ピンは、自分が首都の経済地区からほど近いコンドミニアムの一室に立っていることを認識した。建物は三十階近い高層で、ここは十七階にあたる。ピンは、静かに視線を巡らせながら室内を観察する。その一方で、部屋の外ではブアが鑑識官二人と向き合い、事件について言葉を交わしていた。警察から専門家として協力を求められており、同時にこの現場で謎の頭蓋骨を発見した人物でもある。彼らは立ったまま、事件に関する情報を淡々と提供しており、その場には言いようのない緊張感が漂っていた。
幸運だったのは、ウィサルに関する新たな手がかりが見つかったことだった。パヌワットの倉庫から二体目のミイラが発見されたにもかかわらず、パヌワットは何も知らないと言い張っている。それどころか、この異様な事件はますます不可解さを増していた。パヌワットの説明では、誰かが「レプリカだ」と言って遺体を預けていったという。それはつまり、意図的に嘘をついたということ。理由は明白――死体を隠すためだ。ピンはそう考えていた。飛行機事故の悲劇が、今や殺人事件に変わろうとしている。……


クレイニアム|第三十六章【支援者先行公開】
「……これはすごいですね」
ピンが口を開き、視線をぐるりと巡らせた。そこは市街地の中心からさほど離れていないビルの四階にある、広い空間だった。周囲を摩天楼に囲まれ、彼女は八階建ての雑居ビルの中に立っている。外見はごく普通の建物だが、中に入ると各地から集められた骨董品で埋め尽くされていた。目を凝らせば、正規のものもあれば怪しい経路で手に入れたとおぼしきものも混じっている。
「何か気に入ったものはありますか?」……
『シークレット・オブ・アス』配信中
ミーナム先生の『シークレット・オブ・アス』(The Secret of Us/ใจซ่อนรัก)を支援者先行公開中!!


【最終話】シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第五話【支援者先行公開】
二日経つと、女優の病状はかなり良くなっていて、特別担当医であるラダーも満足するほどになった。もっとも、何度か恋人を拗ねさせてしまったこともある。化粧品メーカーからイベント出演の依頼が来ても、まだ多くの人が集まる場所へは行かせたくないと断ってしまったのだ。本人はもう治ったと言い張っていたけれど。
ラダーは、ベッドで昼寝している女性の寝顔を微笑みながら見つめていた。どれだけ言い合ったとしても、結局は些細なことで、私たちはよく理解し合える。わかり合えないことがあるときは、二人で一緒に乗り越えてきた日々や、一度離ればなれになった過去の出来事を思い出せばいい。
だから今起きている些細な誤解なんて……


シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第四話【支援者先行公開】
「スージーねえさん、アーンのニュースのこと、ちゃんと話してよね?」
「えっ、ニュースって? 最近はアーンちゃんのニュースなんてないわよ?」 スージーは、所属する女優のスケジュールを確認しているところだったが、問い詰めるアーンちゃんの視線から逃げるように視線を逸らした。
「とぼけないでよ」
「とぼけるって何のことよ。もう、訳が分かんない!」 ……


シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第三話【支援者先行公開】
私たちの甘いお仕置き……。


シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第二話【支援者先行公開】
シークレット・オブ・アス
特別編 第二章 第二話
早朝の目覚まし時計が鳴ると、ラダーは急いで止めた。愛する人が甘い夢から覚めてしまわないように。まだ朝の五時半だ。アーンはまだ柔らかなベッドの上で眠っているべき時間だが、ラダーはこの時間に起きることが毎日の習慣になっている。
ラダーはそっと恋人の滑らかな額に優しく口づけをすると、音を立てないようにベッドから抜け出した。……


シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第一話 後編【支援者先行公開】
女性の可愛らしい微笑みに促され、ラダーは急いで足を速めた。今夜は、ここで勉強しているタイ人学生グループの卒業祝いのパーティー。帰国を決めた人もいるため、それぞれが新たな役目を担うための別れの宴でもある。
高級なペントハウスに入ると、ラダーは長いコートを脱ぎ、先に置かれていた他人のコートとは少し離して置いた。すると、まっすぐ近づいてきた女性が笑顔で迎える。
「遅かったですね」


シークレット・オブ・アス|特別編 第二章 第一話 前編【支援者先行公開】
ラダーは開きっぱなしの書類を疲れた目で見つめていた。誰だっけ、管理職は楽だなんて言った人は。全然楽なんかじゃない。病院を発展させて利益を上げてスタッフへの報酬を出すためには、ずっと頭を使わなきゃならない。
彼女が本当に望んでいたのは、患者を治療する一医師として働くことだけで、病院の管理職につくことなんかじゃない。でも、どんなに嫌でも避けられない。だってセントキング病院は曽祖父の代からお父様へと受け継がれてきた家族の事業で、お父様の代には誰もが認める立派な病院へと成長したから。


シークレット・オブ・アス|特別編 第一章 第三話【支援者先行公開】
有名大学医学部の講義室に、次々と入ってくる二年生の医学生たち。開始時刻が近づくにつれて、彼らは急いで席を確保し始めた。なぜなら、今日の講義を担当するのは美しい女性医師のファーラダー・ターナヌサック先生で、今や医学生全員が彼女の講義に参加したがっていたからだ。


シークレット・オブ・アス|特別編 第一章 第二話 後編【支援者先行公開】
女優サニターダー・ポンピパットのささやかな誕生日パーティーは、芸能界の先輩が経営するプライベート感漂うレストランで開かれていた。すべての段取りはその先輩が自ら買って出たものだったが、どうやら主役本人だけが賑やかな雰囲気を楽しめずにいるようだった。毎日欠かさず連絡をくれるはずの人から、まだ連絡が来ていないのだ。
『ロイヤル・ピン』配信中!
モンメウ先生の『ロイヤル・ピン』(PinPak / The Loyal Pin)を配信しています!


【最終回】ロイヤル・ピン|特別編 第十章 アナッター【限定公開】
カランカラン。
入店を告げる鈴音が鳴ると、Depend on Uの三人のオーナーが一斉に視線を向けた。そこに入ってきたのは、初めて見る女性客。長身で、羨ましいほどスベスベとして透き通るような肌が目を引く。彼女は白いシャツと青のジーンズをさらりと着こなしていた。……


ロイヤル・ピン|特別編 第九章 プリックプリック 第四話【限定公開】
プリックは、母であるユアンの手伝いで、前翼宮の台盤所で唐辛子の下処理をしていた。ふと、台盤所に何やら良い匂いが漂い始めたことに気づき、プリックは手を止めた。よく効く鼻を犬のように機能させながら、周囲に疑問を投げかける。
「誰が何を焼いているのかなあ」台盤所中に響き渡る声で……


ロイヤル・ピン|特別編 第九章 プリックプリック 第三話【限定公開】
「テーンさんっ」あのプリックが、自分に近づこうとする男性の名前を初めて間違わずに呼ぶという、まさに歴史的な瞬間が訪れた。「ここで一度舟を止めてほしいの。蓮を集めて、夕食のゲーンにしたいから」……


ロイヤル・ピン|特別編 第九章 プリックプリック 第二話【限定公開】
今日は猛暑が続く夏のある日。アノン王子の側近であるプロックが、蓮宮のお偉い様、あるいは代理人に当たる人間と、アノン王子の第一子に当たるインオーンニダー・サウェタワリット王女について話をしに来たのである。このプロックという男は、ただの部下にとどまらず、アノン王子と……


ロイヤル・ピン|特別編 第九章 プリックプリック 第一話【限定公開】
「そこの見目麗しい魅力的な才女さん」
「突然呼び掛けて何よ。しかも才女さんって」
数日後にアリサー妃の御誕生祝賀会が控える中、プリックは花輪を編むための茉莉花に追われて忙しくしている。そんな中、日焼けした肌に毛むくじゃらの髭を蓄えた男が声をかけてきた。プリックは……


ロイヤル・ピン|特別編 第八章 横やり 第四話【限定公開】
「そして、王子様とお姫様は、末永く幸せに暮らしていくことになりました。めでたし、めでたし」
ピンがアリンのお気に入りの童話を読み終えると、少女は眠そうな目をピンに向けてきた。その無邪気な姿に、ピンは耐え切れず、そっと少女の頬にキスをして甘い声で……


ロイヤル・ピン|特別編 第八章 横やり 第三話【限定公開】
ところ変わって雪が降り積もる前庭では、もう一つの出来事が繰り広げられていた。レディ・アリンの確保に失敗したプリックが足を滑らせ、大きく足を上げながら雪の中に転げ落ちる。一方のアリンは、プリックに追いかけられながら雪玉を投げつけて反撃し、二人の争いは雪合戦の様相を呈していた。


ロイヤル・ピン|特別編 第八章 横やり 第二話【限定公開】
「プリック姉さん。さあ、私を捕まえてみてください」
「そんなに速く走らないでくださいよ、レディ・アリン。こんなに雪が積もっていては、追いつけるものも追いつけません」
積もりに積もった雪によって、アナン王子の宮殿の前庭には……
『ギャップ・ピンクセオリー』
チャオプラノイ先生の小説『ギャップ・ピンクセオリー』配信版も支援者の方は全話読めます!


『ギャップ・ピンクセオリー』がほんまる書店神保町で買えるようになりました!!
タイGLが盛り上がるきっかけでもある『ギャップ・ピンクセオリー』(チャオプラノイ/lily house./6AM)が、ついに書店でも販売開始となりました!!神保町にあるほんまる様の地下一階でぜひ直接お手に取ってください♪


ギャップ・ピンクセオリー|特別章 【限定公開】
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【最終話】ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第十話【限定公開】
ギャップ・ピンクセオリー特別編【サムのセオリー 第十話】がタイGL.comで配信中!


ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第九話【限定公開】
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ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第八話【限定公開】
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ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第七話【限定公開】
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ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第六話【限定公開】
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ギャップ・ピンクセオリー|サムのセオリー 第五話【限定公開】
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