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シークレット・オブ・アス|第二十五章 イタリア 前編【支援者先行公開】

  • ミーナム
  • 2025年7月13日
  • 読了時間: 19分


シークレット・オブ・アス 第二十五章

シークレット・オブ・アス 第二十五章 イタリア 前編

 レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港はイタリアの首都ローマに位置している。ローマには、カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が居住するバチカン市国もあり、また数多くの重要な建築物が存在する街でもある。そのため、観光客が「人生で一度は訪れるべき場所」と称えるほど魅力的な街なのだ。

 ラダーは、リンゴが一口かじられたマークのスマートフォンで時間を確認する。すでにイタリアの時刻に合わせて設定済みで、現在は朝の八時近くだ。本来ならば爽やかな朝のはずなのに、隣にいる女性の顔色は疲労が色濃く出ている。

「センセイ、ホテルまでどうやって行くんですか?」

「ホテルの人が迎えに来てくれてるよ」

 ホテル・ラファエルは五つ星ホテルで、屋上のテラスからローマのパノラマを一望できる。サン・ピエトロ大聖堂からパンテオン神殿まで広く見渡せ、パンテオン神殿までは徒歩でたった五分、サンタンジェロ城までもわずか七百メートルほどの距離だ。そのため、移動に時間をかけたくない観光客にとっては最適なホテルといえる。

「最初はどこに観光に行きましょうか、センセイ?」

「まだ観光のことは考えなくていいよ。アーンはまず休んだほうがいい」

「でも、センセイと一緒に観光に行きたいの」

「私はどこにも行かないよ。観光はいつでもできるからね。ほら、行こうか。ホテルの看板が見える」ラダーは、ホテルの運転手らしき男性に微笑みかけた。外国人ゲストを迎える際にホテルスタッフがするように、自分の名前が書かれたボードを高く掲げているのが見えたからだ。

 ホテル・ラファエルに宿泊した三日間は、このホテルを選んだことをまったく後悔させないものだった。サービスは非の打ち所がないほど素晴らしく、室内はあまりの美しさに眠りに落ちるのが惜しくなるほど。デラックススイートルームに飾られた芸術作品を眺めているだけでも、「人生で一度は訪れるべき場所」という評判通りの贅沢な時間を過ごせた。

 ラダーは、女優が自分の荷物だけでなく、ラダーの衣類まで丁寧に整理してクローゼットに収める姿を見て、思わず微笑んだ。部屋のスタイルにぴったりな大きなクローゼットは、デラックススイートルームの高い宿泊料金に見合った快適さと、リビングと寝室が明確に分かれた空間のおかげで、まさに「本当の休息」を得られる贅沢な空間を提供してくれている。

「もう休んでいいよ。あとでまた片付ければいいから」

「もうちょっとで終わるから。センセイは先にお風呂入って待ってて」

 二人でもゆったり入れる大きな白い浴槽にお湯が注がれて、ちょうどいい深さになったのを見届けると、ラダーは身にまとっていた服を一枚ずつ脱ぎ去った。最後の一枚まで脱ぎ終えると、美しい脚を一歩踏み出し、浴槽に浸かる前にシャワーで軽く身体を流す。

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