シークレット・オブ・アス|第二十三章 信用してない、みたいな言い方しないでよ【支援者先行公開】
- ミーナム
- 2025年7月6日
- 読了時間: 13分
更新日:2025年7月12日

シークレット・オブ・アス 第二十三章 信用してない、みたいな言い方しないでよ
「今、話題沸騰中のカップルと言えば、やっぱりこの二人。リットとアーン! 芸能界きってのお似合いカップルで、ドラマの中だけじゃなく本当に付き合ってほしいと多くの人が望んでいるほど。撮影現場でも、二人はとても親密にお互いの面倒を見合っているのだとか?」
ゴシップ誌が掲載したその記事に添えられている写真は、撮影現場で主演の男女がより良い演技をするために、一緒に台本を読み込んでいるシーンだ。
スージーは記事を最後まで読み終えると、すぐさまそのゴシップ誌を置いた。芸能界での経験が豊富な彼女には、それが真実か、宣伝のために書かれたものなのかを見極める力がある。そして今回の記事も、ただのドラマのプロモーションだということをすぐに理解した。放送開始前の作品を少しでも話題にしようと、写真をリークしたり、脚色したりするのはよくあることだ。特に今はSNSが流行っているから、さらに注目を集めるような手法を取るのだろう。
ドラマの撮影は放送開始に間に合わせるため急ピッチで進められている。主演二人は人気絶頂で、特に注目される新星、サニターダー・ポンピパットには、広告や新作ドラマなど多数のオファーが舞い込んでおり、彼女の決定を待つ作品もいくつか控えているほどだ。
人気上昇中の女優サニターダーの目つきを見て、ずっと付き添ってきたマネージャーが、その瞳に特別な意味が宿ったことに気付かないわけがなかった。その特別な甘い視線を受けられるのは、きっと美しく優しい女医、ファーラダー・ターナヌサック先生ただ一人だろう。しかし、ようやく再び理解し合えたばかりの二人の関係は、慎重でいなければならなかった。たとえ二人がしっかりとした愛情の基盤を持っていてもだ。
「スージーねえさん、チケットの手配はもう済んでるよね?」
「大丈夫、ちゃんと済ませておいた。でもアーンちゃん、気をつけてね?」スージーは、自分の妹のように可愛がっている女優を心配せずにはいられない。ファーラダー先生は最初、国内で休暇を取ろうとしていたが、アーンちゃんの希望を聞いて海外で休暇を過ごすことに同意した。
「わかってるって、スージーねえさん」
「外国はタイほど怖くないとはいえ……」
「イタリアまでパパラッチが追いかけてくるわけないでしょ?」
「もし本当に追ってきたら、その雑誌は相当お金を使ってるってことよね」時々、芸能人のプライベートを撮ってくる記者の特別な能力には驚かされることがある。
「記事のこと? スージーねえさん」
「アーンちゃんとリット君の記事のことよ。先生には芸能界のことちゃんと説明した?」
「説明はしたよ。センセイは何も言わなかったけど……やっぱり心配」アーンはセンセイが芸能界を好きではないことを知っている。昨晩、業界のことを簡単に説明した時も、センセイはただ黙っているだけだった。
「アーンちゃん、そろそろ撮影に戻って。終わったらすぐ帰りましょう」
「この後、ほかにも仕事入ってるの?」






