シークレット・オブ・アス|第二十章 ファーラダー先生に夢中【支援者先行公開】
- ミーナム
- 6月21日
- 読了時間: 14分

シークレット・オブ・アス 第二十章 ファーラダー先生に夢中
朝の五時半! 部屋のドアが開いて、女性二人が出てきた。一人はワンピースを着ていて、もう一人は少々乱れたガウンを羽織って後に続く。でも、それ以上に毛布を噛みちぎりそうになるくらい衝撃的なのは、スージーねえさんのかわいいアーンちゃんが、ファーラダー先生の腕にぎゅっとしがみついて、さらに彼女の首に腕を回してキスをねだっている光景だった。
アーンちゃん、スージーねえさんがまだコンドミニアムにいること、忘れてる? 普通のキスならまだしも、二人は完全にディープキスをしている。そしてそのキスは簡単には終わらないようだった。一人が少し引けば、もう一人がすぐに迫る。こんな状態で、天使の先生は一体いつ家に帰って着替えて仕事に行くのよ、アーンちゃん?
スージーは顔を真っ赤にして、指を噛んで自分に痛みを与えなければならなかった。ファーラダー先生の喉元から漏れ出た甘い吐息を聞いてしまったからだ。あの美しい女優が情熱的に何度も迫り、キスを続けた末に漏らした、無意識の甘い声を。
スージーねえさんは今、確信した。この二人には本当の意味で攻める側や受ける側なんてないって。でも、ただキスを見ただけでは満足できないわ。だって、その後の二人の会話がさらに刺激的で、毛布を噛んで叫び声を抑えなければならないほどだから。
「もういいでしょう?」
「まだ明るくなってないのに。センセイ、どこに急いで帰るんですか?」
「着替えるの」ラダーの声には面倒くさそうな響きがあるけれど、その瞳と、じっと立ち止まって女優に腕を掴ませたままの態度からは、まったく嫌がっているようには見えない。
「センセイの仕事着、買って置いてあるんですよ」女優は甘えるような声で、無表情なドクターが頷くよう誘導する。そして間もなく、ファーラダーは彼女の望みどおりに首を縦に振った。
前に一緒に暮らしていた時も、アーンはよくセンセイを誘って買い物に行き、服を選んだりしたものだ。ただ、センセイはよく、「どれだけ素敵な服を選んでも、結局白衣が隠してしまうんだから」と言って文句を言ったけどね。
ラダーの細い背中が扉とともに消えると、こっそり覗き見ていたスージーはゆっくり起き上がり、左右を確認した。スージーは赤く染まった頬をなんとか落ち着けて、まだそこに立っている女優に声をかけることを決めた。
「アーンちゃん」






