クレイニアム|第二十七章【支援者先行公開】
- Nalan
- 2 日前
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小説『クレイニアム』 第二十七章
茶色の木箱。掌よりやや大きいほどのサイズで、蓋は透明のガラス。その箱が机の上に置かれており、ピンヤー博士はため息をつきながら十分以上それを見つめ続けていた。中に収められているものの価値は、下手をすれば大きな邸宅一軒分に匹敵する。数日前、指導教授がそれを彼女に手渡したのだ。
最初、ピンは当然のように止められるだろうと思った。そんな法外なものを渡すはずがないと。だが教授はただ、何度見ても安心感を抱かせるあの微笑を浮かべ、ためらうことなく戸棚からそれを取り出して差し出した。
「あなたがが心配してくれていることが分かって、私は嬉しい。持っていきなさい。許可するわ。どうか有効に使ってくれればいい」
そう言い残して教授はそれを滑らせてきた。
中に入っていたのは、以前ブアが口にしていたスカラベ。だが彼女は知らない。そのスカラベが、あるファラオの棺から出たものであることを。ただの副葬品ではなく、他の墓から見つかるものより遥かに古いもので、価値も比べものにならない。しかも上面には金と宝石が施され、精緻な文様が彫り込まれている。
値段は邸宅一軒分――決して大げさではない。
けれど、いざとなれば自分は本当にそれを手放せるのか。ピンはますます深みに嵌まっていくのを感じていた。これは尋常な事件ではない。誰かがわざわざ現代に『ミイラ』を作ろうとした――その目的は良からぬものに決まっている。そしてブアもそれを察しているに違いない。
その確信を、彼女は別の友人からも裏づけられていた。
人類学者の一人として、これは「自分の責任ではない」と目を逸らすべきなのか。 それとも、出来ることをすべきなのか。
目の前にはあまりに異常なものがある。 学問の世界を揺るがし、心を震えさせる事態。
どうするべきか。
警察に届けられている以上、後は任せればいい。だが結末がどこに辿り着くか、いつ収束するのか、まるで見当がつかない。
――自分が動くべきなのか。
そんな思考を遮ったのは、机上の電話のベルだった。
「ピン」
耳に馴染んだ声が受話器の向こうから響く。ピンは、もはやどちらが上司なのか分からなくなっていた。何せあのバイブアは、毎度のようにうまく言いくるめて仕事を押しつけてくるのだから。そして自分も、決して断ったことがない。
「もしブサヤー博士から電話があったら、『ピン博士は有休中です』って伝えておいて」彼女は皮肉っぽく言った。








