クレイニアム|第二十六章【支援者先行公開】
- Nalan
- 3 日前
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小説『クレイニアム』 第二十六章
「ねえ、バイブア」夕暮れ時、ピンの声が響いた。ふたりは研究所から戻ったばかりで、ブアの部屋で夕食の支度をしていた。彼女の手には、学術誌掲載に向けて最終確認をしている研究論文の原稿がある。
これは、卒業後はじめて査読を通った、記念すべき論文だった。
ビールを開けて腰を下ろしたピンの呼びかけに、ブアは眼鏡越しに顔を上げ、眉をひそめる。
「なに?」
「毎日、いつ時間を見つけて論文なんか書いてるの? 私の目には、暇さえあれば寝てるようにしか見えない。部屋に戻ればごろごろして、すぐ寝ちゃうじゃない」
「夢の中で書いてるの」ブアはわざとらしく答えた。
「じゃあ、私の分も書いてよ」ピンが言った。「実験の生データは山ほどあるのに、書く時間がないの」
「著者に私の名前を入れるならやってあげる」ブアが提案する。「それでいいなら、メールで送って」
「ほんと、バイブアは昔から抜け目ないわね。准教授のポストが欲しいんでしょ? あんたの名前は三番目で、指導教員が二番目よ」
「じゃあ自分でやりなさい」ブアは紙面に視線を戻した。
「正直に聞くけど、本当にいつ書いてるの?」
「寝てない時間」彼女は平然と答える。「セミナーのときとか、進捗報告の会議中とか。午後まるごと会議だと、その間にこっそりやるの」
「先生にチクろうかな。バイブアは会議を聞いてませんって」
「耳で聞きながら、手は打てばいいでしょ。神経系は別なんだから、ちゃんと分けなさいよ」ブアはそう言い返した。「だって、手を動かさなかったら眠くなるじゃない。あの部屋、エアコン効きすぎなんだから」彼女はぶつぶつと続ける。「それに、いつからあんた、そんな告げ口するタイプになったの?」
「あんたと一緒にいるうちに」
「なら今夜は自分の部屋に戻って寝なさい」
「バイブアぁ」甘え声がすぐ返ってくる。最近、彼女がよく使う調子だ。「やだ……」ピンは立ち上がると、隣に腰を下ろして頭をブアの肩に預けた。「一緒じゃなきゃ眠れない」








