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【4 Elements】アース|第十三章「叶う恋と、叶わない恋」【支援者先行公開】

  • 22 時間前
  • 読了時間: 22分

小説『アース』

小説『フォーエレメンツ:アース』 第十三章 叶う恋と、叶わない恋


「先生、ディンお姉さんは大丈夫でしょうか。無事なんですよね?」

「幸い、銃弾は重要な臓器には当たっていません。摘出手術は無事に完了しました。現在、容態は安定しております」

「面会はできますか?」

「今はまだご面会いただけません。これから患者さんを手術室から回復室へお移しします。術後の経過が良好で感染の兆候がなければ、数日中にはご自宅での療養に切り替えられるかと思います。ご家族の方、どうかご安心ください」

「本当にありがとうございます、先生。ディンお姉さんの命を救ってくださって」

 ローズは、ディンの命を救い、危機を脱させてくれた医師への深い感謝を込めてそう告げた。あの人が意識を失い、病院に搬送されてからずっと、ローズはロムと共に手術室の前で経過を待ち続けた。かなりの時間が過ぎた頃、執刀医がようやく姿を現し、朗報を伝えてくれた。ディンは約束を守る人だった。ローズの口からあの大切な言葉を聞くまでは、決してローズを置いていったりしない人だった。

「お医者さまもディンねえの無事を確認してくださったことですし、ローズさん、少し帰ってお休みになりませんか? 明日の朝、あたしがまたお連れしますから」

「大丈夫です、ロムさん。わたしはどこにも行きません。ディンお姉さんが目を覚ますまで、ここで待ちます」

「せめてシャワーを浴びてお着替えだけでも。ローズさん、お洋服が血だらけですよ」

「モッデーンに着替えと身の回りのものを持ってきてもらうよう頼んであります。わたしはこのまま病院でディンお姉さんに付き添いますので」

 ローズはどこにも行くつもりはなかった。ディンが励ましを何より必要とし、誰かにそばにいてほしいはずのこの時に、あの人を置いていくなんてできない。ディンが目を覚ましたとき、真っ先に目に入る存在でいたかった——ちょうど同じこの病院のICUで、父が意識を取り戻してくれるのをずっと待ち続けているように。

 愛する二人が、どうかわたしのもとに戻ってきてくれますように——。


「ワスさん! 何をしたんですか」

「何だよ。なんだその顔、うちの農園に来た警察よりよっぽど険しいじゃないか」

「ディンさんを撃たせたのはなぜですか。そんなこと約束にはなかったはずです」

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