
特別編
第七章 休日
第四話
「今日はお疲れではありませんか、アニン?」休日の一仕事を終えた私たちは、今、寝台に体を横たえながら談笑している。「休日なのに色々とやることばかりだったから」
「どんなに疲れていても、ピンさんほどではありませんよ」ピンさんからの気遣いを嬉しく思い、私は彼女の頬にキスをした。「私を朝から起こさなければいけないわけですし」
「……」
「童話の翻訳もありますし」
「……」
「おチビちゃんの面倒も見ないとですし」
「……」
「もし私たちに本当に子どもができたら、ピンさんはきっと、私よりも苦労すると思うなあ」
「もし私たちに本当に子どもができたら、私はアニンとこんな風にいられなくなります」ピンさんはそう言うと、私の腰を包み込むように手を回した。「そんなことは望んでいません」
ピンさんが、私の腰に回した腕により強く力を込め始める。