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クレイニアム|特別編第四章前編【支援者先行公開】

  • 5 分前
  • 読了時間: 4分

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小説クレイニアム 特別編

小説『クレイニアム』 特別編 第四章 前編

 白い浴室のドアがゆっくり開き、ピンが中へ入ってきた。身体を覆っているのは小さなバスタオル一枚だけ。濃い茶色の髪は後頭部でひとつにまとめられている。

「寝坊助」彼女は二人でも入れるほど大きな浴槽へと歩み寄ると、そこでルームメイトが壁にもたれたまま眠り込んでいるのを見つけた。「ほんと、どこでもいつでも寝ちゃうんだから」呆れたように首を振りながらも、その視線は優しさを含んでいた。

 ほどなくして、ピンはタオルを外し、隣に入ろうと湯へ脚を沈める。その瞬間、眠っていたブアが目を開け、ぼんやりと瞬きをした。

「ピン」ブアが体をずらして場所を空けると、ピンは背中をブアにもたれさせるようにして、その前に腰を下ろした。そのまま首を傾け、彼女の肩に頭をのせる。「ごめん、考えごとしてたら寝ちゃった」

「大丈夫よ」ピンはそう言って、微笑んだ。「ちょうどいいわ。一緒にお風呂に入れるもの」そう言い終えると、彼女はそっと相手の方へ身を寄せた。ブアは、自分の首元にかかる温かな息を感じ、思わず息を詰めるのだった。

「そんなに甘えて……何が欲しいの、ボス?」

「欲しくものなんて何もないわよ。ただ、あんたが欲しいだけ」

 ピンの片手が、愛しい人の頬にそっと触れる。二人の唇が近づき、重なった。

「いい?」いったん離れた彼女が、再び唇を求めながら問う。その熱に抗う術はない。

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