クレイニアム|第六章【支援者先行公開】
- Nalan
- 16 分前
- 読了時間: 9分
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小説『クレイニアム』 第六章
「先生は問題ないって」 背後から歩み寄ったブアが声を掛けた。「もし急ぎの用事や連絡が取れないときは、私の判断で進めていいって言われた」それに振り返ったピンヤーは、視線を航空局の職員へ移す。彼らは真っ二つに折れ、地面に十五メートルほど離れて落下した機体の残骸を回収している最中だった。
「それならいい。じゃあ、あなたの判断で進めなさい」ピンヤーは頷いた。「私は管轄センターの所長と話をつけた。警察と連携して遺体を運んでもらえるようにするって。今、車を三、四台手配中よ。研究所には、残りの犠牲者の身元確認を頼まれた」
「わかった」新米の博士は応じる。「問題ないわ。じゃあ私、先に場所を用意するよう連絡しておく」
「それで決まりね」ピンヤーが念を押す。
「ところで、見つかった『死者の書』はどうなったの?」ブアが問う。「もう解読してみた?」
「そうね……」と、答えた人物は思案しながら言葉を切った。「見たところ、本物か偽物かははっきりしないわ。ただ、書かれている呪文からして、かなり裕福な人物のもののように見えるの。文章は長く、象形文字も洗練されていて、鮮明かつ整然としている。死後の世界について十分な知識を持った書記官――つまり、それなりに教養のある人物じゃないと書けないものね」と、話し手は少し長めに説明した。「だから書いたのは、当時の学生や僧侶、あるいは占星術師のような、高い教養を持つ者だったんじゃないかしら。そうなると、写本の費用も当然高くつく。だからこの経典の持ち主は、かなり裕福だったか、もしくは上流階級の人だった可能性が高いわ」と、イギリス出身の若き女性博士は考えを述べ、眉をひそめてさらに続けた。
「実際には、紙の繊維が何でできているかを見れば時代がわかる。墨の種類や内容も手掛かりになる。写真を撮って友人に送ってみたけど、いつ返事が来るかはわからない」
「だんだん妙な話になってきたわね」新米博士は不安げに口にした。「場違いなものが多すぎる……。ミイラに死者の書。こんなところにあるはずがない。呪いの話を聞いたことがある」
「呪いなんて、私にはわからない」ピンヤーは淡々と言った。「仮にあったとしても、現代では力を失っているか、人々が怖がらなくなったのかもね。盗掘や墓荒らしが横行しているのを見れば、誰も呪いなんて気にしてないわ」
「結局は欲がすべてに勝つのよ」もう一人の博士は頷いた。
「でもね、何か欠けてると思わない?」ピンヤーの問いに、ブアは眉を上げる。「ミイラと死者の書はある。でも、一つ足りない」