特別編
第一章 風車
第二話
「ピンさん」
心が通じ合う使用人のプリックと一緒に折り紙で風車を作ろうとしている小さな王女様が、元気の良い声で私の名前を呼んだ。
「はい」
私は返事をした後、すぐにクラトントーン*をアニンラパット王女の前に置くと、御身と侍従のプリックはそれにばかり気を取られだす……二人はクラトントーンを凝視し、ゴクッと喉を鳴らした後、舌で唇周りを舐め回した。
「ピンさんはどの色の風車が一番綺麗だと思いますか」
特別編
第一章 風車
第二話
「ピンさん」
心が通じ合う使用人のプリックと一緒に折り紙で風車を作ろうとしている小さな王女様が、元気の良い声で私の名前を呼んだ。
「はい」
私は返事をした後、すぐにクラトントーン*をアニンラパット王女の前に置くと、御身と侍従のプリックはそれにばかり気を取られだす……二人はクラトントーンを凝視し、ゴクッと喉を鳴らした後、舌で唇周りを舐め回した。
「ピンさんはどの色の風車が一番綺麗だと思いますか」