top of page

シークレット・オブ・アス|特別編 第一章 第二話 前編【支援者先行公開】

  • ミーナム
  • 3 日前
  • 読了時間: 9分


シークレット・オブ・アス 特別編

シークレット・オブ・アス 特別編 第一章 第二話 前編

「もう一週間近くも一人で寂しく寝てるんだよなぁ」女優は今日、十回目とも言えるため息をついた。今日一日、今彼女が文句を言っている女性からのメッセージは一通もなかった。皮膚科学の会議に参加するためラダーがイギリスに行ってから、もう一週間になろうとしていた。センセイの仕事が、自分の時間を犠牲にしていることはよく分かっていたけど。

 今年の自分の誕生日には、センセイは一緒に祝ってくれると言っていた。でもそれは、ラダーが新たに開催される皮膚科学のセミナーに招待される前の話だった。

「アーンちゃん、どうしたの?」スージーは静かに一人で休んでいる女優に甘い飲み物を差し出した。スージーねえさんから見ても、アーンちゃんは時々大人っぽく見えるけど、ラダーといるときはいつも子どもっぽく甘える。

「センセイから全然連絡がないの」

「きっと忙しいんだよ。アーンちゃんが言ったでしょ? 先生はアーンちゃんの誕生日までに帰れるかもって」

「それがね、スージーねえさん。昨夜、センセイの昔の恩師が会いたがってるって連絡があったんだ」女優の寂しげな表情からは、彼女が今まさに抱いている感情がはっきり伝わってくる。

 二人が困難を乗り越えて以来、アーンちゃんとファーラダー先生が離れている日はほとんどなかった。空いた時間はいつも一緒だったし、遅い撮影が終われば医師が自ら迎えに来ることもあった。ただし、周りに気付かれないように撮影現場まで来るよりも、車で待っていることのほうが多かったけれど。

「やっぱり先生、忙しいんだろうね」

「それは分かってる。でも誕生日にはセンセイにいてほしいの」二人が距離を置いてしまっていた後、ようやく仲直りしたばかりだからこそ、この特別な日には一緒にいたかった。もしこの会議がなければ、今頃二人で誕生日の準備のために買い物をしていたかもしれない。

 プルルルル…… 

記事の続きは…

thai-gl.com を定期購読してお読みください。

タイGLどっとこむはlily house.のオフィシャル​パートナーです

メルマガ登録

メルマガに登録してタイGLどっとこむの

最新情報を手に入れましょう

ありがとうございます!

ポリシー

© 2023-2025 タイGLどっとこむ

bottom of page